国語 慣用句

体の部位         
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 わ行

 体の部位
 
頭が切れる たいへん賢い
頭が堅い 考え方が頑固で融通がきかない
頭が上がらない 相手の方が力が上でいばれない
頭が下がる 行いなどがりっぱで,とても感心させられること
頭が痛い 心配ごとをどのようにかたづけたらよいかわからず悩むこと
頭をひねる あれこれ考える
頭を抱える どうしたらよいかと考え込む
 
顔が広い つき合いが広く,多くの人に知られていること
顔から火が出る たいへん恥ずかしくて顔がまっかになる
顔が売れる 世間に広く名が知れること
顔が利く 名が通っていて,相手に無理がきくこと
顔が立つ 面目や体面が保たれること
顔をつぶす 人に恥をかかせること
顔を出す 出席する
顔を貸す 頼まれて人に会うこと
 
額を集める 多くの人が集まって相談すること
 
目から鼻へぬける 判断がすばやくたいへん賢い
目に余る あまりのひどさにだまって見ていられない
目の上のたんこぶ じゃまもののたとえ
目に角を立てる おこって人をにらみつけるようす
目の敵 なにかにつけてにくらしく思うこと
目が高い ものを見る目がすぐれていること
目が利く ものごとを見分ける力がすぐれていること
目が肥える いいものを見慣れて,ものの価値が見分けられるようになること
目がない 非常に好きなこと
目が回る めまいがしてくらくらすること
ひじょうにいそがしいこと
目を疑う 自分の目を疑うほど信じられない
目を細くする うれしさ,愛らしさなどでほほえみを浮かべる様子
目を盗む 人に見つからないようにこっそりとする
目に入れても痛くない とてもかわいいと思うようす
目を皿にする 驚いたり,よく見ようとしたりして,目を大きく見開くこと
目を丸くする 驚いて目を大きく見開くようす
目の色を変える 目つきや表情を変える
目がくらむ 心が奪われて判別する力がなくなること
目がすわる ひどくおこったり,放心したりして,目玉がじっとして動かない
目が届く 注意が行き届く
目には目を歯に歯を 相手の仕打ちには,こちらも同様の仕打ちで対抗すること
目の黒いうち 生きている間
目と鼻の先 ほんの少ししか離れていないこと
見る目がない 物事の価値を見分ける力がないこと
 
眉をひそめる 不快な表情をする様子
眉につばをつける だまされないように用心すること
 
鼻にかける 自慢する
鼻持ちならない 嫌みな態度が我慢できない
鼻につく あきて,いやになる
鼻をあかす 得意になっている相手をだしぬいて,あっと言わせること
鼻で笑う 軽蔑して笑う
鼻であしらう 相手にしない
鼻もひっかけない 相手にしない
鼻を折る 相手のおごる気持ちをくじく
鼻の先 目の前
鼻が高い ほこらしい
 
口が重い ことばかずが少ない
口が軽い 軽々しくしゃべる
口がかたい 軽々しくしゃべらない
口をすべらす うっかりしゃべってしまう
口を割る かくしていたことを白状すること
口を切る 何人かいる中で最初に発言すること
口が酸っぱくなる 同じことを繰り返し言う
口を極めて 言葉を尽くして
口が減らない いいわけがうまい
口がうまい 言い方がじょうずで相手に気に入られるように話すこと
口がすべる 話してはいけないことをうっかり話してしまうこと
口走る 心にもないことをついしゃべってしまうこと
口をそろえる みなが同じことを言う
口車に乗る 人の話にだまされる
口をきく 仲を取り持つ
口をとがらす 怒って言う。不満そうな顔をする
口をはさむ 他人の話の途中に割り込んで話すこと
口をぬぐう 知らないふりをする
口に合う 食べ物の味が自分の好みと一致する
 あご
あごで使う いばった態度で相手を使うこと
あごを出す すっかり疲れてしまうこと
 
舌を巻く ひどく関心して驚くこと
舌を出す かげで悪口を言ったり,ばかにしたりすること
舌が回る よどみなくしゃべること
舌の根も乾かぬうちに 言い終えてすぐに
 
歯が立たない 相手が強くてとてもかなわないこと
歯に衣着せぬ 遠慮しないで,思ったままを率直に言うこと
歯が浮く 軽はずみなことを見たり聞いたりして嫌な感じがする
歯の抜けたよう あるべきものが欠けて寂しい様子
 
首を長くする あることを今か今かと期待して待つこと
首が回らない 借金などが多く,どうにもならないこと
 
肩をもつ ある人の味方をしてひいきすること
肩で風を切る 得意そうで威勢がいいこと
肩を並べる 対等の位置で張り合う
肩を落とす がっかりして元気がないようす
肩の荷がおりる 責任や義務を果たし,解放されてほっとする
 
手がつけられない どうすることもできない
手に余る 自分一人ではどうにもできないこと
手が空く 仕事がすんでひまになる
手がかかる 世話がやける
手をやく とりあつかいに困ること
手も足も出ない 相手の方が力が上で,こちらではどうすることもできない
手が込む 手間がかかっている
手がない 方法がないこと
手を尽くす あらゆる手段で精いっぱいやる
手につかない 集中できない
手を染める 着手する
手に汗を握る はらはらすること
手を切る 今までの関係を絶つ
手を広げる やっていることの範囲を広げること
手が上がる 腕前が上達すること
手をこまねく 何もしないでただなりゆきを見ていること
 のど
のどから手が出る ほしくてほしくてたまらないこと
 ひざ
膝をまじえる お互いに親しく打ちとけて話し合うこと
すねをかじる 自分の力で生活することができず,親などのやっかいになること
 
耳が痛い 弱点を指摘され,聞くのがつらい
耳にたこができる 同じことをくりかえし聞かされて聞きあきること
耳が早い うわさなどを人より早く聞きつけるようす
耳にはさむ ちらっと聞く
耳にする  何気なく聞く 
耳を澄ます よく聞こうとする
耳を傾ける 熱心にじっと聞く
耳を貸す 相手の話を聞こうとする
耳を疑う 意外で信じられず,聞き違いではないかと思うこと
耳をそろえる  必要なお金を全額用意すること 
耳にさわる  聞いていて嫌だと感じる 
寝耳に水  とつぜんのことに驚くこと 
 
腕が鳴る 自分の力を示したくてむずむずする
腕を上げる じょうずになる
腕によりをかける 腕前をふるおうとしていっそうはりきること
 
指をくわえる 手が出ずにながめている
指を指す かげで悪口を言う
 
爪に火をともす とても貧しい生活のたとえ
 
胸がすく 不愉快な気持ちが消え,せいせいすること
胸を打たれる 感動する
胸を痛める 悲しみや心配ごとで苦しむ
胸がつぶれる 心配や悲しみを強く感じること
胸を借りる 力が下の者が力が上の者に練習の相手になってもらうこと
 
腹が黒い 心の中に悪い考えをもっているようす
腹をすえる 覚悟をきめること
腹にすえかねる 怒りをおさえることができないこと
腹を決める 覚悟をきめること
腹を抱える 大笑いすること
腹を割る 隠さないで本心を打ち明ける
腹を探る 相手の心中をうかがうこと
背に腹はかえられない 大切なことのためには,小さなことにはかまっていられないこと
 
肝がすわる どっしりして落ち着いていること
肝をつぶす 非常におどろくこと
 へそ
へそを曲げる 機嫌を損ねて言うことをきかない様子
ほぞをかむ 後悔すること
 
腰が低い 他人に対してへりくだって,ていねいである
腰が重い なかなか動かない様子
腰をすえる 落ち着いてどっしり構えること
腰をぬかす ひどくびっくりする
腰を折る 中途で邪魔をする
 
骨を折る 苦労をかえりみず力をつくすこと
 
足が棒になる 長い間歩いたり立っていたりしてつかれ,足がこわばること
足を洗う 悪い仕事をやめて,まじめな生活にはいる
足を引っ張る 人の前進や成功のじゃまをすること
足を奪われる 交通機関が止まって,交通ができなくなる
足が遠のく あまり訪れなくなる
足が向く 知らず知らずにその方へ行く
足が出る 予算をオーバーする
足元を見る 相手の弱点を見ぬき,それにつけこむこ
足元に火がつく 危険や重大な事態が身近にせまっていること
足が地につかない 興奮して落ち着かない様子
足がとられる 道が悪くてうまく歩けない
二足のわらじ 同じ人が二つの職業をかねること
二の足を踏む ためらうこと 
あげ足を取る  相手のことばじりやいいそこないをとらえてやりこめること 
 
尻馬に乗る 深く考えずに他人にあわせて行動すること
尻に火がつく ものごとがさしせまってあわてるようす
 
身を粉にする 苦労をいとわず,けんめいに働くこと
身に余る 身の程をすぎてふさわしくない
身につまされる 他人の不幸がわが身に引き比べられる
身もふたもない 表現が露骨すぎて含みも情緒もないこと
 
脂が乗る 仕事などに調子がでること
 先頭に戻る


 あ行
 
青菜に塩 急に元気をなくしてしょげるようす
味をしめる 一度うまくいったので次もと期待すること
あとのまつり 手遅れになること
相づちを打つ 相手の調子に合わせてうなずいたりすること
油を売る 仕事をしないで遊ぶこと
油をしぼる 失敗などをきびしくしかる
あわを食う 驚きあわてること
 
息を殺す 息をおさえてじっとしているようす
息をのむ 驚いてはっとする
板につく 動作や身なりがその人の役割や仕事に合っている様子
犬の遠ぼえ かげで空いばりをすること
色を失う 驚きや恐れのために顔色がなくなること
一杯くわす 相手をだます
一目置く 相手が自分よりもすぐれていると認めて敬意を払うこと
一日の長 少しすぐれていること
 
牛の歩み 進行,進歩が遅いこと
馬が合う たがいにぴったりと気が合う
馬の骨 身分,素性がはっきりしないこと
後ろ髪をひかれる あとのことが気にかかって,あきらめきれないこと
裏をかく 相手の予想外の行動にでること
瓜二つ 非常に似ていること
鵜のみにする 物事を十分理解しないで受け付けること
上の空 他のことに心を奪われて目の前のことに注意がいかないこと
雲泥の差 物事の価値が大きくかけ離れていること
うまい汁を吸う 努力しないで利益を得る
 
絵にかいたもち 空想や計画だけすばらしくて実際には役に立たないこと
悦にいる 一人で気に入って喜ぶ
 
折り紙をつける 人や物をすぐれているとして保証すること
思う壷にはまる 予想したとおりにうまく行く
尾を引く あとあとまで影響する
おうむ返し 相手の言ったとおりに言い返すこと
お茶をにごす 一時のがれにその場をごまかすこと
おくびにも出さない 考えを隠して,言葉や態度に少しも出さないこと
 先頭に戻る

 か行
 
角が立つ おだやかでない言動によって,ものごとがうまく進まなくなること
壁にぶつかる 困難なことに出会う
影が薄い あまり目立たない,元気がないように見える
かぶとを脱ぐ 自分の力ではかなわないことを認め,降参すること
 
気がおけない 心を許してつき合える
気に病む くよくよ心配して思い悩むこと
気をもむ どうなることかと心配して,いらいらすること
木で鼻をくくる ぶあいそうにもてなすこと
 
釘をさす あとで問題が起こらないように念をおすこと
 
煙に巻く 相手の判断をまごつかせる
けりをつける 終わりにする
けがの功名 失敗が思わぬ良い結果を生むこと
 先頭に戻る

 さ行
 
さばを読む 数をごまかすこと
さじをなげる だめだと思ってみすてること
 
しっぽを出す 悪いことがあらわれてしまうこと
しびれを切らす 待ちくたびれて,がまんできなくなること
しのぎを削る 激しく争う
 
砂をかむ 味わいのない様子
雀の涙 あるかないかというぐらいの少ない量
図に当たる 思った通りになること
図に乗る いい気になってつけあがること 
隅に置けない 見かけより優れていて判断できない
 
反りが合わない 仲がしっくりいかない
袖にする  冷たくして相手にしない 
 先頭に戻る

 た行
 
高をくくる たいしたことはないと軽く見る
立て板に水 すらすらとしゃべるようす
玉にきず 他の部分はりっぱだが,そこだけ悪いということ
立つ瀬がない 立場がない
棚に上げる 自分に不都合なことは知らぬふりをすること
狸寝入り 眠ったふりをすること
太鼓判を押す 絶対大丈夫だと保証すること
たんかを切る 勢いよくまくしたてること
だめを押す 念には念を入れて確かめること
 
月並み 平凡なこと
鶴の一声 多くの意見をおさえる実力者の一言
つじつまが合う 物事の筋道が合う
 
手塩にかける 自分の手で大切に世話をして育てること
 
頭角を現わす 力や才能がすぐれ,目立ってくること
途方に暮れる どうしたらいいのかわからなくなる
虎の子 日頃大切にしているもの
途方にくれる どうしたらよいかわからなくなること
取りつく島もない 頼っていたのに冷たく突き放されること
 先頭に戻る


 な行
 
涙をのむ くやしい思いをがまんすること
 
二の句がつげない あきれて次に言う言葉がでないこと
二の舞を演じる 同じ失敗を繰り返すこと
 
猫の手も借りたい ひじょうに忙しいこと
猫をかぶる 本当の性質をかくして,おとなしそうにすること
猫なで声 人の機嫌をとるような優しい声
猫かわいがり 甘やかした愛し方
猫の額 面積がとても狭いこと
根も葉もない 何の根拠もないでたらめなこと
念を押す 確かめること
 先頭に戻る

 は行
 
花をもたせる 相手にてがらなどをゆずること
 
非の打ちどころがない 欠点がまったくないこと
 
袋のねずみ 取り囲まれて逃げ場のないこと
 
ほねをおしむ 苦労するのをいやがること
 先頭に戻る


 ま行
 
水に流す 何もなかったことにする
水をむける さそいをかける
 
虫が知らせる 何となく何かが起こりそうな予感がすること
虫がいい 自分の都合の良いように考えること
 先頭に戻る


 や行
 
やぶからぼう 思いがけないようす
山が見える ものごとの見通しがつく
 
横車をおす 道理に合わないことを無理やり通そうとすること
 先頭に戻る

 わ行
 
わらにもすがる 追いつめられると,どんなものにでもたよりたくなること
 先頭に戻る