理科2年 地学

 前線
 [要点-気圧と風]
①高気圧:地表にのしかかる気圧が高い状態を指します。
上空から空気が下りてくるため、地表面で大きな気圧がかかっています。
(1)高気圧付近では天気が良い。
(2)高気圧付近では時計回りに風が吹き出す。

②低気圧:地表にのしかかる気圧が低い状態を意味します。
地上から風が上昇しているため、気圧が低くなっています。
(1)低気圧付近では天気が悪い。
(2)反時計回りに風が吹きこむ。

 
 (低気圧と高気圧間の風の流れ) 
   
【高気圧】北半球の地表付近では、
高気圧の中心から時計回りに風が吹き出す。
【低気圧】北半球の地表付近では、
低気圧の中心に向かって反時計回りに風が吹き込む。

①低気圧の中心部(A)では、
まわりから風が吹きこみ、上昇気流が生じている。
このため雲が発生しやすく、天気は悪い。

②逆に、高気圧の中心部(B)では下降気流を生じ、
風はまわりに吹き出しており、天気は良い。

 (等圧線と風向・風力) 
 
【等圧線】等圧線の問隔が狭いところほど、
風は強くなる。

①aの風向きは北北東で、
風はBの中心に吹き込んでいる。
a、bの天気は雨である。
これからBは低気圧の中心であるとわかる。

②等圧線は4hPaごとに引かれるのでb点の気圧は、(1016-4×2=1008hPa)である。

③c、dの天気は晴れで、風が吹き出しているので、
Aは高気圧である。
等圧線の間隔が狭いほど風が強いので、
eとfではfのほうが風が強い。


 [要点-低気圧と前線]
 
   

①気団と前線:
(1)気団: 気温や湿度が一様な空気のかたまりです。
暖気を「暖気団」、寒気を「寒気団」と呼びます。

(2)前線面: 寒気団と暖気団がぶつかった境界面です。

(3)前線: 前線面が地面と交わってできる線です。
前線面は「面」、前線は地面にある「線」です。

②前線の種類:
(1)寒冷前線: 寒気の方が暖気よりも勢いが強い。やがて寒気におおわれ気温が下がります。
寒気の方が暖気よりも勢いが強いときにできる前線です。
寒気におおわれ気温が下がります。
寒気と暖気がぶつかると、上昇気流が発生し、積乱雲ができます。
積乱雲は短時間にせまい範囲に激しい雨を降らせます。

(2)温暖前線: 暖気の方が寒気よりも勢いが強い。やがて暖気におおわれ気温が上がります。
暖気の方が寒気よりも勢いが強いときにできる前線です。
暖気におおわれ気温が上がります。
上昇気流が発生し、乱層雲ができます。
乱層雲は長時間に広い範囲におだやかな雨を降らせます。

(3)停滞前線: 寒気と暖気のぶつかる勢いが同じ。しばらくとどまり続けます。

(4)閉塞前線: 寒冷前線が温暖前線に追いついてできます。
それぞれの前線は天気図上で記号で表され、進行方向を示します。
 (低気圧と前線) 
   
①AB、ACより上が寒気団、下が暖気団で、
接する面を前線面、地表面と交わる所を前線という。

②西から東へ吹く偏西風のために低気圧Aは東へ進む。
その結果、ABでは寒気団が暖気団を押すように進む。

③この前線ABを寒冷前線という。
また、ACは暖気団が寒気団を押すように進む。
この前線ACを温暖前線という。
温帯低気圧は通常この2つの前線を伴う。

 (寒冷前線) 
 
【寒冷前線】寒気団の勢力が暖気団の勢力より強いときにできる前線。

①寒冷前線は冷たい空気が暖かい空気を押しているが、
冷たい空気は暖かい空気より重いために、
暖かい空気の下にもぐり込む。

②暖かい空気は押し上げられ、
前線の進行方向の後に急な上昇気流ができ、
積乱雲のような垂直方向の雲が発達する。

③雨は前線の進行方向の後で、激しく短い雨が降る。

④前線通過後、気温は下がる。

 (温暖前線) 
 
【温暖前線】暖気団の勢力が寒気団の勢力より強いときにできる前線。

①温暖前線は暖かい空気が冷たい空気を押しているが、
暖かい空気は冷たい空気より軽いために、
冷たい空気の上に乗り上げ、進行方向の前になだらかな上昇気流ができ、乱層雲のような雲が発達する。

②雨は前線の進行方向の前の部分で降り、
降り方はしとしとと長い。

③雨の降る範囲は広い。

④前線が通過した後、気温は上がる。


 気団と前線

 

①気団:気温や湿度が一様な(ほぼ均一な)空気のかたまりを指します。
あたたかいものを暖気団(暖気)といい、冷たいものを寒気団(寒気)と呼びます。

②前線面:寒気団と暖気団がぶつかった境界面を指します。

③前線:前線面が地面と交わってできる線です。
前線には4つの種類があります:
(1)寒冷前線: 寒気の方が暖気よりも勢いが強い場合にできる前線です。通過すると気温が下がります。
(2)温暖前線: 暖気の方が寒気よりも勢いが強い場合にできる前線で、通過すると気温が上昇します。
(3)停滞前線: 寒気と暖気のぶつかる勢いが同じで、しばらくとどまり続けます。
(4)閉塞前線: 寒冷前線が温暖前線に追いついてできる前線です。
 寒冷前線と温暖前線

 

①寒冷前線: 寒気の方が暖気よりも勢いが強いため、気温が下がります。
この前線が通過すると、上昇気流が発生し、縦に長い積乱雲ができます。
積乱雲は短時間にせまい範囲に激しい雨をもたらします。

(1)図Ⅰ:寒気団が暖気団を押している場合です。
冷たい空気は暖かい空気より重いので、寒気団は暖気団の下にもぐり込みます。

(2)暖気団:下から持ち上げられ、その結果、垂直方向に上昇気流が発生し、
垂直方向に発達する積乱雲ができます。

(3)前線:寒気団と暖気団の境目の前線面が地上に接する前線は、
寒気団が暖気団を押して前へ進むので、
この前線を寒冷前線といい、 の記号で表します。

②温暖前線: 暖気の方が寒気よりも勢いが強いため、気温が上昇します。
この前線が通過すると、乱層雲が広い範囲におだやかな雨をもたらします。

(1)図Ⅱ:は暖気団が寒気団を押している場合です。
暖かい空気は冷たい空気より軽いので、暖気団は寒気団の上に乗り上がっていきます。
その結果、なだらかな上昇気流が発生し、広い範囲に層状の乱層雲などが発生する。

(2)前線:暖気団と寒気団の境目の前線面が地上に接する前線は、
暖気団が寒気団を押して前へ進むので、
温暖前線といい、 の記号で表します。
 低気圧と前線

 

①温帯低気圧:温帯で発生する低気圧です。
温帯低気圧ができると、その中心に空気のうずができ、南西方向と南東方向に前線ができることが多い。

②上図のように、南西方向では、寒気が暖気を押すので寒冷前線となり、
南東方向では、暖気が寒気を押すので温暖前線となります。

③低気圧の中心付近では、まわりから空気が吹き込むため上昇気流ができます。

④前線は低気圧と一体になって西から東へ進みます。

⑤なお、前線ができるのは低気圧の場合だけで、高気圧の場合はできません。
 へいそく前線
①閉塞前線:寒冷前線が温暖前線に追いついてできる前線です。
寒冷前線の進む速さが速いため、閉塞前線ができます。

 
 [要点-前線の通過と天気の変化]
 
 

①前線を伴った低気圧Oは東の方向へ移動するので、A地点の相対的な位置は、
上図のようにA1→A2→A3と変わる。

②A1:寒気団の中で、気温は低い。おだやかな長雨。

③温暖前線bが通過 → 雨がやむ。気温は上がる。風向きが変わる。

④A2:くもりか晴れ。暖気団の中なので気温は高い。

⑤寒冷前線aが通過 → 激しい短時間の雨。気温は下がる。風向きも変わる。

⑥A3:激しい雨。気温は低い。