理科3年 生物

 遺伝
  [要点-遺伝]
①遺伝:
生物の持つ形や性質の特徴を伝えることを指します。
遺伝する形質のもととなるものは遺伝子であり、核の染色体に存在しています。

②形質:
生物の外見や性質のことを指します。
例えば、動物の毛の色や植物の種子の形などが形質です。
この本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質です。

③遺伝子:
形質を決めるもので、染色体に含まれています。
遺伝子はアルファベットで表され、それぞれの遺伝子が形質を制御します。


④対立形質:
対になっている形質のことです。
例えば、エンドウの種子の形が「丸い形」と「しわのある形」のように対立形質です。

⑤純系:
代々同じ形質ばかりが現れる家系のことを指します。
エンドウの種子の形が親から子、孫と通して同じである場合、これを純系といいます。 
 [要点-染色体の受けつがれ方]
①染色体」
生物の細胞の中にある重要な構造です。

 

②染色体の構造:
染色体は、DNAとヒストンというタンパク質が結合したものです。
DNAは細すぎて光学顕微鏡では見えませんが、
細胞分裂時にはヒストンに巻きついて棒状の染色体として観察されます。

③ヒトの染色体:
染色体は46本あり、2本で同じ形の染色体でペアになっています。
これを「相同染色体」といいます。

④DNA:
DNAは染色体を構成する物質で、正式名称は「デオキシリボ核酸」です。
DNAは二重らせん構造を取り、遺伝情報を保持しています。

⑤遺伝子:
遺伝子は生物が持つ形質を現すもとになるものです。
先ほど説明した染色体をつくっているDNAにその情報が記録されています。
 人の染色体
①人の染色体:
人の細胞の中には、中心に核があります。
この核の中には、ひも状の染色体というものがあります。
ヒトの場合、染色体は46本あり、2本で同じ形の染色体でペアになっているので、
23セットの染色体のペアがあることになります。
この同じ形の2本のペアになっている染色体を「相同染色体」といいます。
相同染色体の対になっている部分に、対立形質を現す遺伝子の情報が含まれています。

②染色体:
(1)毛糸の編み物のような作りになっています。
毛糸をひも解くと、細いひものようなものになり、
ひもを拡大してみると2本のひもが二重らせん構造を取っています。
このひものようなものは「DNA」という物質で、正式名称は「デオキシリボ核酸」といいます。
DNAが2本より合わさって、さらにそれが緻密に折り重なることで染色体ができているのです。

(2)染色体は1つの細胞に46本あり、そのうち44本は常染色体、
残りの2本は男女の性別を決定づける性染色体。
 減数分裂
①減数分裂:
生殖細胞(精子と卵、精細胞、卵細胞)をつくるための特別な細胞分裂です。
このプロセスでは、もとの細胞の染色体数が半減します。

 

②減数分裂の目的:
減数分裂は、生殖細胞をつくるために行われます。
これは、受精卵を形成する際に重要です。

③染色体の数の変化:
もとの細胞の染色体数をx本とします。
減数分裂によってできた生殖細胞は、染色体がもとの細胞の半分になります。
つまり、生殖細胞の染色体数はx/2本となります。
 有性生殖と無性生殖
①無性生殖:
一つの親が自身の遺伝情報を使って子孫を生み出す方法です。
この場合、遺伝子の多様性は生じません。
環境の変化に対して速やかに繁殖できる一方、適応能力に制限があります。

②有性生殖:
異なる親からの遺伝情報が組み合わり、子孫の遺伝子の多様性が生まれます。
多くの動物には雄と雌が存在し、それぞれ配偶子(卵子と精子)を作ります。
これらの配偶子が合体して新しい生命が誕生します。

 

③有性生殖のタイプ:
(1)同型配偶子: 性質は異なるものの大きさや形が同じ配偶子です。
(2)異形配偶子: 性質や大きさ、形に違いがみられる配偶子です。
(3)卵・精子: 異形配偶子がさらに異なる形になったものです。
 分離の法則・優性の法則
①有性の法則:
両親から受け継いだ対立形質のうち、どちらか一方の形質のみが現れることを示す法則です。

②分離の法則:
メンデルの実験に基づく法則です。
生物の細胞の中には、通常、同じ形と同じ大きさの染色体が2本ずつ対になって存在します。
生殖細胞ができる際、この対になっている染色体が分かれて別々の生殖細胞に入ります。
この特別な細胞分裂を減数分裂といいます。
減数分裂によって遺伝子も別々の生殖細胞に入ることを「分離の法則」と呼びます。

 
 遺伝の規則性①
①遺伝に関連する基本用語:
(1)形質:生物の姿や形、性質のことです。
(2)遺伝子:形質を決めるもので、染色体に含まれています。
(3)遺伝:形質が親から子へ伝わることを指します。
(4)対立形質:対になっている形質で、どちらかの形質が現れます。
例えば、エンドウの種子の形が「丸い形」と「しわのある形」のように対立形質です。

 

(5)実験その①:
メンデルさんは純系のエンドウ(形質が丸い種子ばかりの家系)と
純系のエンドウ(形質がしわのある種子ばかりの家系)を交配させました。
純系のエンドウはそれぞれAとaという遺伝子を持っています。
この交配で、丸い形の種子を持つ子孫ができました。
これは「丸」の形質が優先されることを示しています。

(6)実験その②:
実験その①でできた子孫を自家受粉させました。
この自家受粉で、丸い形の種子としわのある形の種子を持つ孫ができました。
丸い形の種子は「顕性形質」、しわのある形の種子は「潜性形質」と呼ばれます。
 遺伝の規則性②
①例題: 
[問題]
ヒトの血液型にはA型・B型・AB型・O型の4種類がある。
AとBが優性の形質である。
A型のヒトの遺伝子の組み合わせは「AA」・「AO」、
B型のヒトの遺伝子の組み合わせは「BB」・「BO」、
AB型のヒトの遺伝子の組み合わせは「AB」、
O型のヒトの遺伝子の組み合わせは「OO」で表される。

「AO」の父と「BO」の母から生まれると考えられる子どもの血液型を全て答えよ。

[解答]AB型、A型、B型、O型
[解説]



上から、「AO」の父と「BO」の母から生まれると
考えられる子どもの血液型の遺伝子は、AB、AO、BO、OOの4通りなので、
血液型はAB型、A型、B型、O型の4通りである。