| 世界の生活と環境 |
| 世界の気候-各気候帯の特色・分布 |
| 【熱帯】1年を通して気温が高い気候帯。 【乾燥帯】1年を通して降水量の少ない気候帯。 【温帯】四季の変化がある気候帯。 【冷帯】夏が短く、冬の寒さが長くきびしい気候帯。 【寒帯】1年を通して気温が非常に低い気候帯。 ![]() ①世界の気候は、熱帯、乾燥帯、温帯、冷帯、寒帯の5つに区分できます。 ②熱帯は赤道を中心に広がっていて、1年中気温が高くて季節の変化はなく、また雨量も多い。 とくに赤道直下では1年を通して雨が多いため、熱帯雨林が広がっています。 熱帯が広がっているのは、南米ブラジルのアマゾン川流域、アフリカ中央部のギニア湾沿岸などです。 それと、東南アジア一帯です。 ②乾燥帯は雨がきわめて少なくて、砂漠や乾いた草原になっています。 オアシス以外では、水が得にくいため樹木は育ちません。 アフリカのサハラ砂漠や西アジア、内陸部にある中央アジア一帯は乾燥帯です。 またオーストラリアの内陸部や、北アメリカの西部も乾燥帯になっています。 ③温帯は四季の変化がはっきりしていて、一般に雨が多めで暖かくて多くの人々が生活しています。 日本や中国などの東アジア、西ヨーロッパ、北アメリカ東岸などは温帯に属しています。 ④冷帯または亜寒帯は、冬の寒さが厳しいですが夏には気温が上がり、降水量が多いところではタイガという針葉樹が生育します。 北ヨーロッパ、ロシアのシベリアなど、中国北東部、アラスカ、カナダなどは冷帯または亜寒帯の気候です。 ⑤寒帯は1年じゅう、ほとんど氷や雪が消えず、夏でも寒いために森林は見られません。 しかし夏には地表の氷がとけて、コケ類などが生えるところもあります。 |
| 世界各地のくらしと気候-寒帯のくらし(イヌイット) |
【イヌイット】1年のほとんどが雪と氷でおおわれているカナダ北部の地域に居住する、アジア系の民族。 【イグルー】カナダ北部の雪と氷でおおわれた地域で暮らすイヌイットの人たちが、狩りに出かけた旅先で作る雪のブロックの簡易住居。 ![]() ①北極海に面したカナダ北部には、イヌイットとよばれる人々が生活しています。 ここでは、1年中、雪と氷におおわれた寒帯なので農業はできず、生活の中心は以前は狩りでした。 夏はあざらしの皮でつくったテントを建てて、カリブーの狩りをおこない、 冬は海の氷の雪を固めて積み上げたドーム型のイグルーに住んで、あざらしの狩りをしていました。 ②しかし、カナダ政府が1950年代からイヌイットの定住化を進めてきたこともあって、 現在では、資源開発や観光業の仕事に従事する人が多くなりました。 ③移動用には犬ぞりを使ってきましたが、現在ではスノーモービルを使う人も増えています。 北極に近いこの地域では、夏には、日が沈まない白夜が見られます。 |
| 冷帯(亜寒帯)のくらし |
【冷帯】夏が短く、冬の寒さが長くきびしい気候帯。タイガとよばれる針葉樹林が広がる。 ![]() ①冷帯または亜寒帯は、冬の寒さは厳しいですが、短い夏には気温が上がります。 1年の気温差が大きいのが冷帯の特徴です。 ②夏は暑いので、寒帯と違って樹木や作物が育ちます。 シベリア、カナダ、アラスカなどではタイガとよばれる針葉樹林帯が広がっています。 日本では北海道が冷帯または亜寒帯の気候です。 森林の下には、1年中、凍ったままの永久凍土があります。 |
| シベリアの住居 |
| 【タイガ】シベリアなどに分布する針葉樹の森林。 【高床式住居】床を高くしたつくりの住居。 ①冷帯のシベリアにはタイガという針葉樹林帯が広がり、木材資源にめぐまれています。 そのため、住居は、丸太を組み合わせたログハウスが多く見られます。 また、非常に寒い冬に備えるために、窓は二重窓で玄関の扉は厚い木の扉になっています。 また、都市部にある中層アパートには高床式になっているものもあります。 ②地下に永久凍土層が広がるシベリアでは、暖房などの熱が伝わると凍土がとけて建物が傾くなどの被害が出ます。 そのため、下の図のような高床式の建物にして熱を地面に伝わりにくくして、 永久凍土がとけて建物が傾くことがないようにしています。 ![]() ③短い夏は、都市部のアパートに住む人々は、郊外にある家庭菜園付きのダーチャという小屋へ出かけます。 そこで、日光浴を楽しんだり、夏にだけ味わえる新鮮な野菜やじゃがいもをつくったりします。 夏には収穫した野菜はつけ物にして冬に備えます。 また衣服の面では、寒い冬には保温性の高い、トナカイなどの毛皮でできたコートを着用します。 |
| 温帯のくらし-気候区分 |
| 【地中海性気候、西岸海洋性気候、温帯湿潤気候(温暖湿潤気候)】 ![]() ①温帯は四季の変化があって、一般に雨が多めで暖かい気候です。 そのため、米や小麦などの生産量が多くて牧畜もさかんです。 ②温帯は、さらに温帯湿潤気候、西岸海洋性気候、地中海性気候の3つに分けられます。 日本を含むアジアは温帯湿潤気候です。 季節風の影響を受けて、夏は熱帯のように高温多雨です。 また、冬は寒さが厳しく、四季の変化がもっとも明確です。 ③西ヨーロッパの大西洋岸は、大西洋を流れる暖流の北大西洋海流と、 その上を1年じゅう西から吹く偏西風の影響を受けて、高緯度のわりに温和な西岸海洋性気候になっています。 1年間を通して、気温や降水量の変化が小さいことが特徴です。 ④ヨーロッパの地中海沿岸の気候は地中海性気候です。 夏の降水量が極端に少ないのが特徴で、夏の乾燥に耐えられるオリーブ、ぶどう、オレンジなどの栽培がさかんです。 |
| 地中海性気候 |
【地中海性気候】冬に一定の降雨があるが、夏は日ざしが強く乾燥する。 ![]() ①地中海に面したイタリアは温帯の中の地中海性気候です。 イタリア中部は、冷帯に属する北海道と同じくらいの緯度にありますが、1年を通して温暖です。 ②上のローマの雨温図を見ればわかるように、夏の降水量は非常に少ないです。 夏に暑くて乾燥する気候は、オリーブ、ふどう、トマトなどの果樹の栽培に適します。 また、比較的降水量が多い冬には小麦を栽培します。 |
| 乾燥帯のくらし-サヘル |
【サヘル】サハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域。 ![]() ![]() ①アフリカ北部のサハラ砂漠の南のふちに広がる地域をサヘルと言います。 サヘルに住む民族の中でもトゥアレグ族とよばれる人々は、乾燥に強い羊や山羊とともに水や草を求めて移動して生活する遊牧をおこなってきました。 ②サハラ砂漠では、水が湧き出るオアシス以外では樹木はほとんど育だちません。 しかし、サヘルでは少ない雨を利用して草原を焼きその灰を肥料とする焼畑農業を行い、ひえ、きび、もろこしなどの穀物を作ってきました。 ブルキナファソでは、かんがい設備の整備によって、とうもろこしや米が主食になりました。 ③サヘルなどの乾燥帯では樹木が育たないために、住居の材料として木材を使うことはできません。 そのため、泥をかためて乾燥させた日干しレンガが使われています。 |
| 熱帯のくらし-フィジー |
【マングローブ】海水と淡水が混ざり合う「汽水域」に生える植物のこと。 ![]() ①フィジーは南太平洋にある島国で、気温は1年中、25℃前後で熱帯にあり、人々は自給自足に近い生活を送っています。 ②住居は木や竹などでつくられ、屋根はヤシの葉でおおわれています。 気候は1年じゅう気温が高いため農作物の生育がはやく、さとうきびやココやしなどがつくられています。 ③ココやしの実からつくるコプラは重要な輸出品です。 また、まわりが海に囲まれていますので、漁業も盛んなので日本にまぐろを輸出しています。 そして、島の周辺には美しい珊瑚礁が発達していて、豊かな自然を生かした観光業が盛んです。 しかし、観光開発によって珊瑚礁や、マングローブが破壊されるといった問題がおこっています。 |
| ツバル |
【ツバル】オセアニアに位置する9つの島からなる立憲君主制国家。 ![]() ①ツバルの気候は、1年じゅう、高温で雨が多い熱帯で熱帯林が茂っています。 住居は高床式で壁がなく、屋根は木の葉を重ねてつくられています。 これは、風通しを良くして熱や湿気がこもらないようにするためです。 ②近年では外国から輸入製品や文化が入り、コンクリートの家も増えたりしていますが、 プラスチックなどの燃やせないごみが増えていることが問題となっています。 |
| 高地のくらし-ペルーのアンデス地方 |
| 【高山気候】温带や熱帯の髙山に見られる、気温や気圧が低い気候。 ![]() ①アンデス山脈中央部のペルーは高山気候です。 赤道に近いにもかかわらず標高が高いために、年間の平均気温が低くて気温の変化は小さいです。 昼は暖かく、夜は大変冷え込みます。 ②アンデス山脈に住む人々は、山の急斜面を高いところまで畑にしています。 高度が高くなるにつれて気温が下がるので、作る作物を変えています。 標高の2000から3000mの所では、とうもろこしを作り、それより高い所では、じゃがいもを作っています。 4000m以上の所は寒くて作物が育たないので、リャマやアルパカの放牧を行っています。 また、高地では木が少ないために、住宅は主に石や日干しれんがで作られています。 |
| 低い土地のくらし-タイのバンコク |
![]() ①タイのバンコクは熱帯ですが、雨季と乾季があります。 バンコクはチャオプラヤ川下流の低地にあるために、雨季には川が氾濫することがあります。 ②コンクリートづくりの住居に混じって、木造の高床式の住居も見られます。 高床式になっているのは川の増水に備えるためです。 |
| 世界の食事 |
【世界の主食】世界三大穀物は米、小麦、トウモロコシ。 ![]() ①米が主食になっているのは、アジアの雨が多い地域です。 炊いて食べるほかに、ベトナムのフォーのように粉の麺(めん)にして食べることもあります。 ②小麦はヨーロッパ、北アメリカ、中国北部などで、粉にしてパンやめんにして食べられます。 ③とうもろこしはメキシコなどで、粉を練ってのばしたものを焼いたトルティーヤとして食べています。 ④いも類は、南太平洋の熱帯の島々ではヤムいも、南アメリカでは、じゃがいもなどが食べられています。 |
| 世界の住居 |
![]() ① 地中海沿岸は、石の家が特徴的です。強い日ざしを白い壁で反射させています。 ② 西アジアや北アフリカの乾燥帯では、木材が手に入らないために日干しれんがを使っています。 そして外の暑い空気を防ぐために、窓を小さくしています。 また雨がほとんど降らないため、屋根は平らになっています。 ③ 中央アジアのモンゴルでは、ゲルと呼ばれる住居が特徴的です。 木の骨組みに家畜の毛で作ったフェルトのキャンバスを張っています。 家畜の餌となる草を求めて移動する遊牧生活に適するように、組み立て式になっています。 ④ 東南アジアの赤道直下の地域では、竹とヤシの葉を使った高床式の家が多く見られます。 1年じゅう高温で、雨が多い地域にあるため、床を高くして湿気を防いで風通しを良くしています。 ⑤ カナダやロシアのシベリアなどの針葉樹林帯では、丸太作りの家が特徴的です。 ⑥ 雪と氷に閉ざされた寒帯で生活するイヌイットは、雪のブロックや氷でイグルーという簡易住居を作ります。 |
| 宗教 |
| 【三大宗教】世界各地に信者をもつ仏教、キリスト教、イスラム教のこと。 ![]() ①世界の三大宗教はキリスト教、イスラム教、仏教です。 そのほかにヒンドゥー教などがあります。 仏教は紀元前6世紀ごろのインドでシャカが始めて、その後、中国や東南アジアに伝わりました。 しかし、インドでは仏教はおとろえてヒンドゥー教が中心となっています。 ②イスラム教は610年に、アラビア半島の商人ムハンマドが始めた宗教です。 ムハンマドはアラビア半島を統一し、さらにその後継者たちが西は北アフリカから、西アジアや中央アジアにまでいたる巨大なイスラム帝国を作りました。 さらに、イスラム商人によって東南アジアの一部に伝えられました。 ③キリスト教はイエスがユダヤ教をもとにはじめた宗教です。 ヨーロッパやロシアで信仰されています。 地理上の発見の後、ヨーロッパ人は南アメリカ、北アメリカに進出してキリスト教を布教しました。 また、イギリスの植民地となったオセアニアにもキリスト教が広まりました。 |
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