社会地理 アフリカ

 アフリカ
 [要点-アフリカ州]
 
 

①図のアの国はエジプト。

②イの国は南アフリカ共和国:かつてアパルトヘイトという人種隔離政策、
1994年にマンデラという黒人大統領が誕生。

③図のAはナイル川、Bはサハラ砂漠、Cはギニア湾。

④気候帯は、熱帯(C沿岸) → 乾燥帯(B) → 温帯(地中海)と変化する。

⑤16世紀以後、多くの黒人が奴隷として連れ出された。

⑥19世紀、アフリカはイギリス(アやイの国を支配)やフランス(地中海沿岸-B-C沿岸)などの植民地となった
→ 植民地時代の言葉を公用語としている国が多い。
植民地時代に引かれた国境線をめぐる民族間の対立。
キリスト教も信仰されている(北アフリカではおもにイスラム教が信仰されている)。

⑦植民地時代、プランテーションという大農園。
ギニア湾岸(C)の国では、チョコレートの原料になるカカオの生産がさかんで、
コートジボワール(ウ)は世界一の生産国で、ガーナ(エ)は日本へ多く輸出。
ナイジェリア(オ)ではカカオの生産もさかんであるが、輸出の7割を石油がしめている。

⑧アフリカは銅、金やダイヤモンド(南アフリカ)などの鉱産資源が豊富。
近年は、コバルトなどの希少金属(レアメタル)が産出されている。
モノカルチャー経済:特定の商品作物や鉱産資源の生産や輸出にたよっている経済。
アフリカ最大の工業国は南アフリカ共和国。

⑨アフリカでも都市化が進行 → スラムという劣悪な住環境などの都市問題。
栄養状態が悪いため、乳児死亡率が高い。エイズ感染者も多い。
アフリカの課題を共有し、お互いに解決の方法を考えるためにアフリカ連合(AU)を結成。
日本などの民間団体である非政府組織(NGO);環境保護や飢餓救済などの活動。

⑩アフリカ中部のステップと呼ばれる草原地帯では、野生動物を観察するサファリ観光が行われるようになった
→ 観光資源である野生動物の保全にもつながる。
このような観光のあり方をエコツーリズムという。
 アフリカ州-地形
【サハラ砂漠】アフリカ大陸北部にある世界最大の砂漠。
【ナイル川】アフリカ大陸を流れる世界最長の川。長さ約6,695km。
【エチオピア高原】アフリカ大陸北東部にある高原。エチオピアの大部分を占める。
【サヘル】サハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域。

 

①大陸全体の特徴:
アフリカは、世界で2番目に大きな大陸で、赤道が中央を通るため、北半球と南半球にまたがっています。
多様な地形が広がっており、平野、高原、山脈、砂漠などが存在します。

②主要な地形:
サハラ砂漠:
世界最大の砂漠で、アフリカ北部に広がっています。
広大な砂丘と岩石の砂漠が特徴で、非常に乾燥しています。
ナイル川:
世界最長の川で、エジプトやスーダンなどを流れます。
ナイル川の流域は、古代文明の発展に重要な役割を果たしました。
エチオピア高原:
アフリカの「屋根」とも呼ばれ、高地が広がるエリアです。
この高原は、エチオピアやエリトリアなどに位置しており、標高が高いため涼しい気候です。
グレート・リフト・バレー(大地溝帯):
アフリカ東部を南北に走る巨大な地溝帯で、地球のプレートの動きによって形成されました。
湖や火山が多く、風景が壮観です。
コンゴ盆地:
アフリカ中央部に広がる広大な熱帯雨林地帯です。
コンゴ川が流れ、非常に湿潤な環境が特徴です。
キリマンジャロ山:
アフリカ大陸で最も高い山で、タンザニアにあります。
標高は約5,895メートルで、頂上は雪で覆われています。

③気候との関連:
アフリカの地形は気候とも密接に関係しています。
例えば、サハラ砂漠の乾燥した気候や、コンゴ盆地の熱帯雨林は、地形が気候に与える影響を示しています。
また、エチオピア高原のように標高が高い地域では、気温が低くなります。
 赤道
 

①赤道は南アメリカ大陸のアマゾン川流域、アフリカ大陸のギニア湾、東南アジアのシンガポール付近を通っている。

②経線の基準となる経度0度の線(本初子午線)は、アフリカではギニア湾を通っている。
 気候
【熱帯雨林気候】赤道を中心に南北ほぼ緯度5~10度の間に分布する気候帯。
【サバナ気候】熱帯気候の一つで、年間のうち乾季と雨季が明瞭に区別され、気温の年較差が大きい気候。
【ステップ気候】寒帯草原をツンドラといい、温帯ないし熱帯の草原をステップという。
【砂漠気候】年中降水量が少なく乾燥するため、樹木や草本類がほとんど生育しない気候。

 

(1)アフリカの気候の特徴
アフリカ大陸は、赤道が中央を通っているため、赤道を基準にして気候が大きく分かれます。
北半球と南半球で似たような気候帯が広がっています。
主に「熱帯」「乾燥帯」「温帯」に分けられ、それぞれの地域で異なる特徴があります。

(2)主要な気候帯
①熱帯気候:
熱帯雨林気候:
主に赤道付近に広がる気候です。
年間を通じて高温多湿で、降水量が多いのが特徴です。
アフリカ中央部のコンゴ盆地がこの気候に該当し、熱帯雨林が広がっています。
サバナ気候:
熱帯雨林気候の周辺に広がり、乾季と雨季がはっきりしています。
乾季には雨が少なく、草原が広がる地域です。東アフリカや西アフリカの一部で見られます。

②乾燥帯気候:
砂漠気候:
主にサハラ砂漠やカラハリ砂漠などに見られる気候で、降水量が非常に少なく、非常に乾燥しています。
昼と夜の気温差が大きく、植物や動物が生きるのが難しい環境です。
ステップ気候:
砂漠の周辺に広がる半乾燥地域で、降水量がやや少ないですが、草原が見られます。
放牧が行われることが多いです。

③温帯気候:
地中海性気候:
北アフリカの地中海沿岸地域に見られる気候で、夏は乾燥して暑く、冬は温暖で雨が多いのが特徴です。
モロッコやアルジェリアの沿岸地域がこの気候に該当します。

(3)気候と生活:
アフリカの気候は、そこに住む人々の生活や産業にも大きな影響を与えています。
例えば、熱帯雨林気候の地域では、農業や森林資源を利用した生活が営まれています。
サバナ気候の地域では、牧畜や観光産業が発展しています。
砂漠気候の地域では、水の確保が重要であり、オアシスや地下水を利用した農業が行われています。
 雨温図
[問題] 次のA~Cのグラフは、略地図中のX、Y、Zの都市のものである。
   A~Cのグラフは、それぞれどの都市にあてはまるか。

  

[解答]A X B Y C Z

[解説]
  

Xのカイロは乾燥帯、Yは赤道直下なので熱帯、Zのケープタウンは温帯である。

雨温図でAは、年間降水量が極端に少ないことから乾燥帯(X)の気候だとわかる。
Bは最寒月の気温が18℃以上なので熱帯(Y)と判断できる。
Cは最寒月の気温が約12℃と、-3℃~18℃の間に入っているので、温帯(Z)と判断できる。
 歴史

  

(1)古代文明の誕生:
エジプト文明:
アフリカの歴史の中でも特に有名なのが、ナイル川流域で発展したエジプト文明です。
紀元前3000年頃から栄え、ピラミッドやスフィンクス、ファラオ(王)などで知られています。
この文明は、数学や天文学、建築など多くの分野で高度な技術を持っていました。

(2) 西アフリカの王国:
ガーナ王国:
7世紀から13世紀にかけて、西アフリカに栄えたガーナ王国は、金や塩の交易で富を築きました。
当時、金は非常に価値が高く、ガーナ王国は「黄金の国」として知られていました。

マリ帝国:
13世紀から16世紀にかけて栄えたマリ帝国は、ガーナ王国の後を引き継いで、西アフリカの強大な国家となりました。
マリ帝国の王、マンサ・ムーサは、非常に富裕で、彼の巡礼は伝説として知られています。
また、マリ帝国は、ティンブクトゥという都市で、学問や文化が栄えました。

ソンガイ帝国:
マリ帝国の後、15世紀から16世紀にかけてソンガイ帝国が台頭しました。
この帝国は、西アフリカで最も大きな領土を持ち、サハラ砂漠を通じた交易で富を築きました。

(3)奴隷貿易:
15世紀から19世紀にかけて、アフリカの多くの地域でヨーロッパ諸国による奴隷貿易が行われました。
多くのアフリカ人が強制的にアメリカ大陸に連れて行かれ、過酷な労働に従事させられました。
この時期は、アフリカの歴史にとって非常に苦しい時代でした。

(4)植民地時代:
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ諸国はアフリカのほとんどの地域を植民地化しました。
この時期を「アフリカ分割」と呼びます。ヨーロッパの国々はアフリカの資源を搾取し、多くの人々が抑圧されました。

(5)独立運動と独立:
20世紀中頃から、多くのアフリカ諸国で独立運動が活発になりました。
第二次世界大戦後、1950年代から1960年代にかけて、次々とアフリカの国々が独立を達成しました。
例えば、ガーナは1957年に独立し、アフリカで最初の植民地から独立した国となりました。

(6)現代のアフリカ:
現在、アフリカは54の国々があり、それぞれが独自の文化や歴史を持っています。
しかし、独立後も経済や政治の課題が多く、内戦や貧困、病気などが問題となっています。
それでも、多くの国々が発展を目指して努力しています。
 産業
 【プランテーション】熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、
国際的に取引価値の高い単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大規模農園のこと。

  

(1)アフリカの産業の特徴:
アフリカの産業は、大きく「農業」「鉱業」「工業」「観光業」の4つに分けられます。
アフリカは多様な自然環境を持つため、地域によって異なる産業が発展しています。

(2)農業:
自給的農業:
多くの地域で、自分たちの生活に必要な食料を生産する「自給的農業」が行われています。
特にサバナ気候の地域では、トウモロコシ、雑穀、キャッサバなどが栽培されています。
商品作物:
一部の地域では、国際市場向けの「商品作物」も栽培されています。
例えば、コーヒー、カカオ、綿花(めんか)、茶などが代表的です。
これらは主に輸出され、外貨を稼ぐ重要な産業となっています。
牧畜:
サバナやステップ気候の地域では、牧畜が盛んです。
牛やヤギ、羊などが飼育され、肉や乳製品が生産されています。

(3)鉱業:
鉱物資源:
アフリカは豊富な鉱物資源を持っています。
南アフリカでは金やダイヤモンドが、ナイジェリアやアンゴラでは石油が、
ザンビアやコンゴ民主共和国では銅やコバルトが採掘されています。
これらの鉱物資源は、アフリカの経済にとって非常に重要な収入源となっています。
石油:
北アフリカや西アフリカでは石油産業が発展しています。
特にナイジェリア、アンゴラ、リビアなどが主要な石油産出国です。
石油は世界中で需要が高く、これらの国々にとって重要な輸出品目です。

(4)工業:
軽工業:
アフリカでは、食品加工や繊維、製靴などの軽工業が行われています。
これらの工業は、主に国内市場向けに生産されています。
重工業:
一部の国では、製鉄や自動車製造などの重工業が発展しつつありますが、
全体としては他の地域に比べて工業化の進展は遅れています。

(5)観光業:
自然観光:
アフリカには、サファリで知られるケニアやタンザニア、エジプトのピラミッドやモロッコの古都など、
世界的に有名な観光地があります。
これらの観光地は、アフリカの重要な収入源となっています。
文化観光:
また、アフリカの豊かな文化や歴史を学ぶために、多くの観光客が訪れます。
これにより、観光業は地域経済を支える重要な産業となっています。
 工業化
【モノカルチャー経済】特定の作物だけを作るという極端に偏った経済の構図のこと。

①アフリカ諸国の多くは工業化が進んでおらず、下のグラフに示すように、
特定の農産物や鉱産資源の輸出にたよるモノカルチャー経済です。

たとえば、コートジボワールはカカオ、
ナイジェリアは石油、
ケニアは茶の輸出に頼っています。

②南アフリカ共和国だけは、工業化が進んでいるため、鉄鋼、機械類、自動車などの工業製品の輸出も多い。

 

 

 各国の特徴-南アフリカ共和国
【アパルトヘイト】南アフリカ共和国でとられていた人種隔離政策。

 

①南アフリカ共和国は、オランダやイギリスの植民地であったが、1910年に独立しました。
少数の白人が有色人種を差別するアパルトヘイトという人種隔離政策を行っていたが、1991年に撤廃しました。

②さらに、1994年に初の黒人大統領(マンデラ大統領)が誕生しました。
 AU
 【アフリカ連合(AU)】2002年に設立された、アフリカ諸国の主権と領土を守ることを目的とした組織。
アフリカ大陸の国々の55の国と地域が加盟している。

 

(1)アフリカ連合とは?:
アフリカ連合(AU)は、アフリカ大陸の国々が協力して、アフリカ全体の平和と発展を目指すための組織です。
2002年に設立され、現在ではアフリカのほぼすべての国が加盟しています。

(2)アフリカ連合の目的:
平和の促進: アフリカ連合は、アフリカ大陸内の紛争や戦争を防ぐために、
各国が協力して平和を保つことを目指しています。
これにより、地域の安定を図ります。
経済発展: アフリカの国々が協力して、経済を発展させることも重要な目的です。
貿易を促進したり、インフラを整備したりすることで、アフリカ全体の繁栄を目指しています。
統合の推進: アフリカ連合は、アフリカの国々がもっと密接に協力し合い、一体感を高めることを目指しています。
これは、ヨーロッパのEU(欧州連合)のような統合を目指す動きの一環です。

(3)アフリカ連合の活動:
平和維持活動: 紛争が起きた際、AUは平和維持部隊を派遣して、紛争を終結させるための調停を行います。
例えば、ソマリアや南スーダンでの平和維持活動が行われています。
開発援助: 各国の経済発展を支援するためのプロジェクトも行っています。
教育、健康、インフラの整備など、さまざまな分野で援助が行われています。
外交活動: AUは、アフリカの声を国際社会に伝えるための外交活動も行っています。
国連や他の国際機関と連携し、アフリカの利益を守るための働きかけを行っています。

(4)アフリカ連合の本部:
AUの本部は、エチオピアの首都アディスアベバにあります。
ここで各国の代表が集まり、会議や重要な決定が行われます。
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